ガサ入れって、ドンなんかな〜?

2000年12月5日
通巻1062号

12月2日(土)早朝、弊紙編集部員の自宅にガサが入った。

容疑は、重信房子氏の「有印私文書偽造・同行使、旅券不実記載・旅券法違反」

無論、言いがかりによる不当捜索である。

「売られたケンカは買わずばなるまい」と、その模様を写真入りでルポする!

 なお、写真右のセリフは、彼らの心の中の「つぶやき」です。警視庁なので東京弁なのでしょうが、編集者の責任で大阪弁に翻訳しています。実際は、ほとんどしゃべらず黙々と仕事をしておられました。彼らの名誉のために申し添えておきます。

 しかし、彼らの前日の宿泊費・新幹線代・出張手当・給料入れたら一体いくらの税金が使われたのだろう? 不当な捜査は、税金の無駄遣いでもある。

ちなみに、未だ、人民新聞社事務所へのガサ入れはない(◆追記。12月20日に来た。詳細は1063号「新聞社へのガサイレに断固コウギする!」)。

公安さん いつでもいらっしゃ〜い!  (編集部)

※写真をクリックすると、大きな画像を表示します。 

◎参考記事 > 「コー安ガサガサ物語、恐怖の悪あがき」   (高槻 肇)

〔写真〕警視庁公安部公安第2課警部補・岡野茂夫 午前6時53分   ご到〜着〜。

「さあ、手袋はめて、やったるで!」

★この人がリーダー 警視庁公安部公安第2課警部補 岡野茂夫 で〜す。

〔写真〕抗議を無視して私信もチェックする 「ビラの中に、重要秘密文書を忍ばせてるかもしれん。個人の手紙も全部チェックだ!」

★「それは個人の手紙や。見るな!」と抗議したところ「君の言葉を信じるわけにはいかん」と一蹴された。しかし、結構一生懸命読んでた。

〔写真〕ベッドの下も入念に探す ベッドの下も、入念にチェック! こういうところが一番おいしいかもネ。

★べっどの下に大量の本やビラを置いていたのだが、汗を流しながら1枚1枚ぺーじをめくって、チェック。しかし1時間ほどで疲れたのか途中で諦めた。私:「まだ本いっぱいあるやないか」というと刑事:「これは昔の本でしょう?」と聞くので、私:「そんなん調べてみんとわからんよ」と答える。

〔写真〕何も出てこんなあ 「おい、何も出てこんなあ」

「じゃあ、このへんのビラでも持って帰りましょうか」

★奥の部屋では3時間の捜索にもかかわらず押収物ゼロ。机のある3畳の部屋に移り、気合いを入れ直している。

〔写真〕財布の中までも「捜索」! 「財布の中身も いちおう見とこ。しかし、金持ってない奴ちゃなあ」

★銀行のキャッシュカードを抜き取って考え込んでいたので、「それ持っていったら生活できんで」と抗議。岡野は、財布に戻した。まだ一滴は「人の血」が流れていたか!

〔写真〕写真を撮るな!と不機嫌そう 「おい、写真を撮るのは捜査妨害だ」

「いい加減にしないと、逮捕するぞ」

「俺達をなめんじゃねえぞ!」

★私:「どこが捜査妨害じゃ! 逮捕するなら令状もってこい!」といって、写真をパチリ。

〔写真〕10年前の読めなくなったようなフロッピーでも、押収できそうなものを見つけて大喜び 「フロッピーが出てきたぞ! これを探しとったんや」「何もナシでは帰れんからな」

★10年ほど昔のワープロ・フロッピー。机の引き出しに保管していた物。開けてみようとしたが、フロッピーが壊れてて開けなかったために押収された。しっかり直して戻してね!

〔写真〕さあ、いよいよ押収品目録作成。やっとボクの出番だ 「さあ、これから、押収品目録作成だ」やっと俺の出番だ

★この連中は、やたらと白い手袋が好きなようだ。はめたりはずしたり忙しい。

〔写真〕「人民新聞」を押収してどうするの? 「『人民新聞』も入れとこか」

★写真に写っている印刷物は、わが「人民新聞」。人民新聞編集部員の部屋の『人民新聞』は、一体何の証拠になるのだろう???

ひょっとしたらこの人達、私が人民新聞社員であることも知らずに来たのかしらん?

〔写真〕せっかく東京から来たのに、押収できるものが少なくてガッカリ。 「カバンの中にあった書類は、まとめて全部持っていけ」

★時間をかけた割に「収穫」が少なく、落胆の色を隠せない。

〔写真〕この人物は、人民新聞社へのガサ入れ(12/20)にもやって来ることになる。 「おっと、これは何でしたかね?」

「後で突っ込まれると、かなわんし、慎重に慎重に!」

★この表情はなかなかナイスショット! 真面目そうなNO2は、岡野に確認しながら慎重に仕事をしていた。

〔写真〕郵便受けも忘れずにチェックしなければ! 「あっ、そうだ!郵便受けも捜索対象だった! 忘れんように、チェック、チェック」

★思い出したように郵便受けの捜索を始めた。これにも立ち会い、記念撮影。

〔写真〕捜索終了して帰路につく。はいどうもご苦労さんでした。 「どうもご苦労さんでした」と声をかけると、

振り向いて「もう ええかげんにせえ!」

「おまえ、しまいに どつくぞ!」(これはフィクションです)

おーこわ〜!けど、目はマジで怒っていた。

〔写真〕7時間余にわたる家宅捜索でした。最後にお見送りの意味もかねてパチリ。 ★最後にお見送りの1枚。彼らの車の写真を撮ろうと思ったのだが、新幹線で来たそうな。遠い方の駅までの道順を丁寧に教えて、彼らは、新大阪駅に向かった。

終了時刻:2時30分  延々、7時間余にわたる長〜いガサ入れでした。

朝飯も抜き、昼飯も抜き。俺はえぇ経験になったけど、公安刑事も楽やないわ!

 

 

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人民新聞社

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